よろしくお願いします!
前編ではナタでココさんと漫画の出会い、そして漫画家を志そうと思ったきっかけなどについて伺ってきました。
後編では、トキワ荘プロジェクトに応募されてから〜現在までの時系列で色々とお話を伺っていこうと思います!
記事最後には、ナタでココさんの漫画に対する熱い想いも語ってもらいます!!!
トキワ荘プロジェクトですが、ありがたいことに面接に合格し、入寮できました。
トキワ荘に合格してからは、飲食店でバイトをしつつコツコツ持ち込み用原稿を執筆しました。
アシスタントの仕事などやってみたかったのですが、経験がないため探す勇気すらありません。
しかしある日、トキワ荘同居人で、ちゃお増刊号によく載っている方がいて、「修羅場なのでヘルプで手伝ってくれませんか」と、その方のアシスタントを手伝わせてもらう機会が訪れました。
自分自身「ちゃお」に連載を持ちたいという強い想いでやってきたので悔しい気持ちももちろん幾分かありました。
でも自分がアシスタントしたトーン部分などのカットが紙雑誌に載っている事自体がとても嬉しかったです。
確かに複雑ですね。
でも確実に一歩づつ歩みを進めている事はとても素晴らしい事ですよね!
その他にはどのような動きをされていたか、お聞かせ願えますか?
はい。
持ち込みはとにかくずっとしていましたね。
コミティアに参加したりして一気に持ち込める方法などもとってとにかく出版社さんに持ち込みをしていましたが、自分の制作している漫画と出展している出版社さんの年齢層が合わなかったりと、苦難は続きました。
それでも、別口で初めてイラストの仕事を(超絶安い金額でしたが)いただき、とにかく仕事につながる方法を模索していました。
↓ナタでココさんの連載作品「もんもん飯」
「続ける」ということはどの分野においても難しいですよね。
持ち込みに持ち込みを重ねた結果は、いかがでしたか???
1つ惜しいところまで行ったケースがありました。
自分がダイエットをしていたときにカツ丼が食べたくなったので「代わりに漫画のキャラに食べさせてこの欲求を満たそう」と思って食べ物漫画を描いたことがありました。
当時は花のズボラ飯などの漫画が流行ってた背景もあってか、コミティアでお会いしたコミックフラッパーさんの担当さんとコミティアの会場で名刺交換をしてすぐにやり取りが始まりました。
コミックフラッパーさんの方で連載会議に諮る前に、賞に応募して受賞したら連載まで辿り着けるということだったのですが、賞を受賞できなかったので連載まで辿り着くことはできませんでした。
そうだったんですね。
やはり連載というハードルの高さを感じさせられます。。。
ナタでココさんと前田との出会い
ナタでココさんの作品より
次に、遅らせながら私前田とナタでココさんとの出会いについて振り返りたいと思います。
ちょうどツイッター上で「漫画家を応援したい人」だと認識していたのでフォローはしていました。
それからしばらく経って、ある漫画教室で実際に対面で繋がったと記憶しています。
懐かしいですねー!
そこから実際にまんがたりとは広告漫画・連載といった形で一緒にお仕事を始めるようになりましたね。
では、この流れで広告漫画のことについて伺いたいと思います。
広告漫画自体や広告漫画が持つ力などについてナタでココさんのご意見を教えていただけますでしょうか?
そうですね。
私が広告漫画を制作させていただきながら感じたことは「商品自体を宣伝するというよりも、作っている人の想いや哲学・そこに至るまでの人生を簡潔にわかりやすく伝える。」という手段だということですかね。
世の中に似たような商品ってたくさんあると思うんですが、広告漫画の強みって「この人・このブランドだから応援したくなる」という感情を沸き立たせることができる点ではないかと思っています。
特にD2Cの通販系だと相性が良いと思っていて、漫画はストーリーを軸に物語を展開していくのでそれこそブランド創業者の人生についての漫画などはとても相性がいいと思うんです。
↑ナタでココさんが担当された広告漫画についての記事
では最後に、漫画家としてこだわっているところ、ナタでココさん自身の哲学などについてお聞かせ願えますでしょうか?
作家としてこだわっているところで言えば、自分の創作物で人を泣かせること。
そう思ってきていましたが、東日本大震災を見て「もうこれ以上人泣かなくていい」と思うようになりました。
それからは、「笑顔で閉じてもらえるようなそんな漫画を創っていきたい」という感情に変わっていきました。
あとは「自殺をしようと思っている人が自分の作品を読んで自殺をやめてくれないかな」とも思ったりしています。
私が漫画を創作するコアの哲学はそういったところですね。
読んだ人が幸せになる。
そんな方向性での制作を行なっています。
漫画に対する熱意、漫画制作における哲学まで聞けてとても価値のあるご紹介記事になったと思います。
「やっぱ漫画描きたいわ」というnote記事でご本人のお言葉で哲学について触れられていますので、是非読んでみてくださいませ!
前編・後編とお時間を頂戴しありがとうございました!!!
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