前編では、伊佐坂さんと漫画との出会い〜ご自身の作品を持ち込んで担当の方がついたところまでを伺ってきました。
(前編リンクはこちら

では、後編最初の質問として、漫画家になろうと思ってから漫画家として作品を世に出すまでにどんなことがあったかお聞かせ願えますか?

はい。
担当さんがついてからは、まずは1話完結のストーリーを5作品描きました。

編集社の判断で新人賞に応募をするかどうか自体も左右される事が多く、担当さんがつくことで賞に応募するのに相応しいかどうかもアドバイスくれるというメリットを感じていました。

しかし、精魂込めて描き上げた5作品を持ってしても遠回しに漫画家になるのは諦めた方がいいと伝えられることに。

うーむ。担当さんがついてもまだまだ道のりは長いのですね。。。

作品「FUZZ」より

そうなんです。
この時は諦めて就活をすることにしましたが、漫画自体を描くことはやめずに、描いてはSNSなどで発信するということを繰り返していました。

しかし、ホリエモンの「多動力」という本で行動する大切さをひしひしと実感した私は、ホリエモンがフェローで、メディアドゥという会社さんが主催の「ネットマンガラボ」というオンラインサロンにはいることにしました。

そこで前田さんと出会うことになります。

(現在は諸事情によりオンラインサロンはメディアドゥから、私まんがたり代表の前田に引き継がれています)

そうでしたね!
確か私が伊佐坂さんとお会いしたのもこのタイミングでしたね!

はい。
その後、前田さんの方から広告漫画のお仕事をいただく流れになったと記憶しています。

マルイクリエイターズマーケットのブースに立つ伊佐坂さん

では最後に、まんがたりの提携漫画家として「広告漫画を描く際に意識していること」があればお聞きしてもよろしいですか?

はい。
私の中では、広告漫画・PR漫画のお仕事は100%相手主体の仕事だと思っているのでその点を意識しています。

100%相手主体と言いますと???

クライアント企業様のご要望を達成する上で、自分の漫画家としての経験を織り交ぜてクライアント企業様の目的を達成させるために漫画を手段として用いるお仕事、という意味です。

まずはクライアント企業様の目的(採用率を上げたい、受注できる資料を作りたい等)があり、漫画はあくまでもその成果を達成するための手段として用いるのが広告漫画・PR漫画だと考えています。
ですので、広告漫画の制作にあたってはクライアント企業様との対話を重視する進め方を意識しています。

なるほど〜。
クライアント企業様との密なコミュニケーションはとても大切ですよね。

例えばクライアント企業様の広告漫画のゴールがある商品の購入を促すことであれば、クライアント企業様の商品を購入したエンド顧客(一般消費者の方)が製品を利用して満足しているところまでを意識しながら制作を行うよう心がけています。

私が制作することになる広告漫画の発注主は企業様や団体様ですが、その漫画を読んでくださるのは発注企業様のお客様となります。
なのでエンドのお客様が漫画を読んでいる時にどう感じるか、どう反応するか、なども考えていますね。

ありがとうございます!

確かに伊佐坂さんが仰ったように、広告漫画・PR漫画の制作は「漫画という媒体」を用いてクライアント企業様・団体様のゴールを達成する事が真の目的です。

伊佐坂さん、インタビューの機会をいただきありがとうございました!!!

ありがとうございました!!!

伊佐坂さんプロフィール

伊佐坂みつほ マンガ家。

アイコンと広告マンガを主に制作しています。

たまにギャグ漫画も描きます。

代表作
「出世街道恋しぐれ」
「FUZZ」

出展
「マンガクリエイターズマーケット」
「デザインフェスタギャラリー」

カテゴリー: マンガ家紹介