ども!まんがたり前田です!
本記事は「【提携漫画家紹介第1弾】まんがたり代表前田が聴く!上野りゅうじんさんの漫画家キャリア紹介前編」の後編となります。

前編がまだの方は是非こちらから

では上野さん、後編もお願いしますー!

お願いします!
全編の最後でお話しした通り、落選で返送されたものを手直しして別の賞へと郵送した結果……。

ど、ど、どうなりました?

これがまさかの大賞(1位)をいただきまして。。。

すごい!!!ついにですね!!!

なんですが、一報を聞いてからその賞の重みでプレッシャーがすごくて。
でも、当時の審査員長が漫画家の東村アキコ先生だったので、先生に作品を見てもらえたこと、コメントをもらえたことはすごく嬉しかったです。

それは光栄なことですよね。

はい。でもここからが本当の戦いの始まりで。
受賞はあくまでスタートラインでしかなく、次の「連載獲得」へのハードルはとても高かったです。
編集部に1年以上通っても良いネームを出すことができず焦る日々が続きました。

↓上野さんが作った「メディアマンガ」はこちら↓

↓上野さんが担当された餃子パッケージとホームページでのマンガ作品↓

なるほど。。。それはそれで複雑ですね

かなりきつかったですね。。。賞をとった自分の作品を越えられない。情けない。
それだけ無学というか、自分に足りないものが多すぎたんだと思います。

「ちゃんと漫画の勉強したほうがいい」とかあらゆるお叱りを受けながら、地獄の3年を味わう事になります。

なかなかつらい期間となりますね。。。

今から振り返ると、あの時いろいろと指摘されたことは、全て的確なことで、噛み砕いて自分で解決していくしかないと感じました。

ただ指摘されたりディスられるよりも悲しいのは「無視」ですね。
作品を送っても「無視」「返信来ない」というのが一番辛かったです。

可能性がないなら、一行でも良いので早目に断りのメッセージをくれた方がマシなんだけどな・・・と私は思います。

なるほど。
この数年の修行期間と言いますか、これを抜けたターニングポイントが具体的にあったりするのですか?

いえいえ、抜けたような気がしてみたり、でもやっぱりまだ抜けてない。まだまだ修行中だと思ってます。

指摘されて、それを噛み砕いて変化することの繰り返しで、たまたま形になったものは幸運というか奇跡に近い結果論です。

形になったものというのは「作品」として世に出たということですよね。
その噛み砕いて変化するとは具体的にどんなことですか?

はい。のちに出会った担当さんたちのアドバイスがとても具体的で的確だったので、アドバイスを元に修正イメージをはっきり持つことができたことかなと。

例えば、ネームの時点でも細かく表現するところはちゃんと描くこと。
そうすることで、どこに注意して表現すれば良いかをより意識するようになりました。

作画に関しては線を大事にすること、下手でも丁寧に書くことなど言われたアドバイスは、納得したらすぐに修正してみるようにしました。

なるほどー。確かに具体的なアドバイスだと行動に移しやすいからすごくありがたいですよね。

そうですね。
あとは、構成・演出の引き出しを増やすために時間があれば小説を読んだり、企画がダメになっても諦めずにまた持ち込みをしたり、、もうダメ元で動いてました。

忍耐力と継続力、踏み出してみる勇気?みたいなところでしょうか。
成果が出なく、つらい時期は、他のマンガ家さんも心折れるタイミングだったと思います。

すごくよくわかります。私はダメだな〜ってしょっちゅう感じます。
女はいつまで女ですか」という作品はそういう修行の試行錯誤の中で、難産の末に生まれた子供です。。
たぶん30テイク、1,000枚くらいネームやら作画やら修正に修正を重ねて、もう一歩で見放されるかな……とこまできて、私の創作概念を大きく変えた1作です。

(作品リンクはこちら

 

諦めずに挑戦し続けたからこその結果ですね!素晴らしいと思いました!  
最後に、上野さんの漫画家としてのこだわりについて教えていただけますか? 

人間の多面的な様子や、はっきりとしないこと、モヤッとしたこと、言葉にならない不安など、を漫画で表現して具現化したいと思ってます。

名前のないモヤモヤに名前をつけて一石を投じる→考えたり置き換えたりして楽しんでもらう。。みたいな。

絵はこれからも上手くなりたし、超絶に上手くなくても一番上手く見える見せ方を考えていきたいです。

なるほど。
上野さんの漫画との出会いや制作への紆余曲折、漫画に対する強い想いなどをお聞きできてとても嬉しく思います!!

最後に、上野さんより新作情報です!!!

【上野さんから新作のお知らせ】

2022年12月1日に「女はいつまで女ですか?裏アカ主婦・結衣が堕ちた地獄」という新刊が発売になります。

この作品は去年11月に発売になった「女はいつまで女ですか?〜莉子の結論〜」という作品のシリーズ第二弾になりまして、前作とは別の女性が主人公のお話になっています。

第二弾は、副題の通り、裏アカを通して自分の中の女を試す主婦「結衣」の物語。
ちょっとゾッとするラストまで楽しんでいただけたらと思います。

>>>Amazonリンクはこちら

新作の紹介、ありがとうございました!!!

弊社まんがたりでは、上野さんを含む提携漫画家がPR漫画を制作するサービスなどを提供しています。
「既存の広告手法で理想の結果がでない」という企業様は、相談ベースでも構いませんので是非一度前田までご相談ください!

株式会社まんがたり 提携漫画家紹介

上野りゅうじんさん

2017年「うちのへそ曲がり!!」でデビュー。二児の母。

『オカンDAYS』(講談社)、『ママのうつ病をなめてたら死にそうになりました。』(ぶんか社)が発売中。

漫画で参加した『マンガでわかるポイント投資100ポイントあったら「株」を買いなさい!』(安恒理著、講談社)、『山手線で心肺停止!』(熊本美加著、講談社)   

近刊の単行本では『女はいつまで女ですか?〜莉子の結論〜』(KADOKAWA)など。

作品一覧:こちら

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